ホムンクルスと甘いきらきら
メリエッタの店を訪ねてきたホムンクルス。
大きな長い耳としっぽが特徴的で獣の姿ですが、二足歩行をし、たどたどしく人語を話します。
(アーランドシリーズのほむちゃんやちむちゃんとは随分違いますね。
でも、可愛い💓)
彼は"きらきら"が欲しいと言い、莫大な前金を用意してきました。
これにメリエッタは大喜びし、すぐにきらきら=質の良い宝石を手配します。
ところが……
ホムンクルスはこれがお気に召さなかったようです。
引き受けてしまった手前どうしたらいいのか困り果てるメリエッタ。
そんな折、アーシャはホルンハイムより気球に乗って西方のホムンクルスの街を訪れました。
そこはホムンクルス達が暮らす何もかもが小さな街でまるでお伽の世界でした。
とりあえずホムンクルスの商人”ぼくのおみせ”から錬金術のレシピ本を買い占め。
さらに彼らが求めるきらきらについても調査します。
聞き込みを続けるときらきらとは甘いきらきら、お菓子のことを指していました。
莫大な前金がよもやお菓子とは想像しがたかったのでしょう。
価値観の相違が生んだ誤解でしたが、真相がわかると
メリエッタははりきってその価値に見合う菓子の手配に乗り出しました。
その後もホムンクルスと交流を続けていき、何度目かホムンクルスの街に立ち寄ると、
街の雰囲気がそれまでと違っていました。
ホムンクルス達が一人(一匹?)のホムンクルスを囲んでいました。
ホムンクルスの鎮魂の儀です。
きれいな光る花の中で彼は眠るように旅立っていきました。
アーシャは思わず涙してしまいましたが、光る花に誘われてニオも姿を現しました。
旅立っていった彼は、またすぐに息を吹き返しました。
ホムンクルスとは数年生きて、数日死ぬことを繰り返す種族だったのです。
なんだか拍子抜けしましたが、また一輪、アーシャは光る花を手に入れました。